投稿日時 2013-02-10 03:37:20 投稿者 Mie このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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http://ncode.syosetu.com/n9144bk/ ★☆園児編おまけ(ボツシーン)☆★ 4日ほど考えましたけど、本編にうまく挟めなくてボツに。 (85話あたり) 【ご注意】 ボツシーンですので、本編とはあんまり関係ありません。 「あああっ、あああああああーーーーーーーっ……!」 お袋の部屋の中からずっと聞こえていた女性の声。 それは徐々に大きくなり、叫ぶような声を最後に聞こえなくなった。 「――うふふふふっ♪ 気持ちよかったでしょう~」 部屋の主であるお袋は、ベッドの中でぽっこりしてきたお腹とすべすべになった頬をさすりながら、絨毯に倒れ込む女性の姿を楽しそうに見下ろして言った。 息も絶え絶えな女性は羞恥に顔を絨毯に隠しているが、後ろから見える首筋や耳の色がその表情を容易に想像させる。 「はあ、はあ、はあ……」 だんだん呼吸が収まって女性は床に両手をついてゆっくりと身体を起こすが、立ち上がろうとする様子は見られない。 ちなみにセーレたんは、お袋と同じ布団の中で気持ちよさそうに眠っている。 布団から覗くその顔は、輝くくらいにツヤツヤである。 「な、なんて……なんて、恐ろしい……」 未だに焦点の合わない目で床を見つめながら呟く女性。 しかしお袋はその笑みを崩さない。 むしろ深めていくばかりだ。 「しかも、これでお肌がツヤツヤになるんだから、やめられないわよね~」 「こ、これは……癖になるわ。 本当に、やめられなくなる……」 自分で自分の身体を強く抱いて、ぶるりと身体を震わせる女性。 いつも真面目でしっかりしている、皆から頼りにされている大人のアナさんが――。 「……っ」 まるで恋する少女のようにも見える表情で、アナさんは俺のことを上目遣いで睨んだ。 しかも目にはうっすらと涙をためて、その黒い瞳は潤んでいる。 上気してとても恥ずかしげな表情といい、頬に少しかかっている茶色い髪といい……更には若々しい肌のツヤが加わって、その姿はエルネちゃんの十年後やエミーちゃんの十五年後のイメージと重なる。 実はアラサーであるとか、この国の女性としてはかなり長身であるとか、そんなことは軽く吹き飛ばしてしまう。 いつも質素な感じでお母さんぽいが、元々見た目は二〇代前半で十分に通用する人なのだ。 そんな人が、年頃の少女のような表情や仕草を見せている……。 「……女殺しだわ」 「女殺しよね~♪」 「あは、あはははは……」 ……俺は、なんて恐ろしいスキルを身につけてしまったんだろう。 いろんな意味で、身体が震えた。 |
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