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そだ☆シス 定休日。

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投稿日時
2013-09-06 10:05:49

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Mie

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本日の更新はお休みです。
http://ncode.syosetu.com/n9144bk/
※新しいお話は、先頭に挿入していきます。




~ あったかもしれない過去の話・その6 ~
「セフィお姉ちゃん」

 孤児院に、セフィさんが遊びに来てくれました。

子供達「「「わああああーーーーーーいっ!!」」」

マール(子供)「ああっ、こらーっ!」

セフィ(少女)「うふふふふっ。 みんなで走ると、危ないですよ~?」

子供達「「「はあああああーーーーーいっ♪」」」

マール「す、すごい……。
    いつもわがまま放題なのに、みんなセフィさんの言うことは不思議とよく聞くよね……」


子供A(だって……なあ?)

子供B(うん、セフィお姉ちゃんって)

子供C(いつもはすっげー優しいけど)



子供達(((怒ったら、すんっっっっっっっ……ごく! 怖そうなんだもん……)))

セフィ「うふふふふ~♪」

 本能的なものが働いたようです?



*********************


~ あったかもしれない過去の話・その5 ~
「できちゃいました」

 詳しいことは28話あたりをご参照。

セフィ「うふふふふっ♪(自分のお腹を服の上からなでている)」

セラ「まさか、ジェド君が退院して早々、こんなコトになるなんてねぇ~?」

ヴィン「ジェド坊……分かってるよな?」

ジェド「勿論です。 2人で望んだ結果ですから」

ヴィン「……ふぅ。 だったら、俺から言う事はねぇや。
    お前は何かあるか?」

セラ「2人共、すごく幸せそうな顔をしているもの……それがすべてよ」

ジェド「ありがとう、ございます」

ヴィン「幸福な家庭を築け。 で、たまに孫と一緒にココに顔を出してくれりゃいい。 それで充分だ」

ジェド「はい!」

セラ「だけどもし、不幸にしたら……分かっているわよね?(にっこり)」

ジェド「も、勿論です……」

セフィ「うふふふふっ。 絶対に大丈夫よ~♪」



セラ(それにしても、あの奥手なジェド君がねぇ……)

セフィ「……うふふふふっ(にっこり)」

セラ(ま、まさか……)








セラ(血は争えない、ということかしらね……ふふ)

 どういう意味ですか?



*********************


~ あったかもしれない過去の話・その4 ~
「美人の母と可愛い姉を持つ弟の悲劇」

ヴィン「よし! 今日はこのくらいにしておいてやろう」

レイグ「ぐす……うん」


セフィ「あらあら~、今日も傷だらけね~」

レイグ「お姉ちゃあーん!(抱きつき)」

セラ「セフィ、レイグを頼むわね? 救急箱を持ってくるから」

セフィ「は~い……よしよし~」

レイグ「パパ、すごくきびしいんだよお~。 なんとかしてよお~」

セフィ「ふふふ~。 それじゃあ――」




セフィ「パパに負けないように、お姉ちゃんがもっと鍛えてあげるわ~♪(にっこり)」




レイグ「ひいいっ!?(ものすごい勢いで後ずさる)」

セラ「こらこら、レイグを怖がらせないの。 ……セフィは意外と容赦ないんだから」

セフィ「うふふ、ごめんなさ~い(てへり)」

セラ「でも、毎回ケガやアザを作るのも問題ね。 あの人には、また注意しておかないと」

レイグ「ま、ママ……♪」




セラ「その代わり、ママがケガをしないやり方でしごいてあげましょう♪」




レイグ「ひいいいいいっ!?(もう半泣き)」

 がんばれー。 超がんばれー。



*********************


~ あったかもしれない過去の話・その3 ~
「女の子の秘密」

 初学校の賑やかな教室の中で、やんちゃそうな男の子が教室の中を駆け回っている。

男の子「そりゃー!」

 友達の席で談笑している女の子の後ろを駆け抜けたそのとき、男の子は片手を下から振り上げた。

女の子「きゃあああーーーーっ!?」

 舞い上がる長いスカート。 まだあまり男女の違いの分からない細い脚がつけ根まで露出し、見えてはいけない白い布がチラリと覗いた。

周りの男子「「おおおーーー」」

周りの女子「きゃあ!?」「サイテー!」「なにしてんのよー!!」

男の子「はっはっはー!」

 まだイヤラシイ気持ちはないのだろう。 男の子は立ち止まって振り返ると慌てふためく女の子の様子を見、生え替わりで欠けた歯を見せてニカリと笑った。
 そして、騒ぎの大きくなった教室から逃げるように、また走り始める。

周りの女の子「ちょっと、待ちなさいよ!」「誰か捕まえてーっ!」

男の子「へっへー、誰が捕まるもんかー!」

 男の子が出口に向かっていると、そこから1人の女の子が教室に入ってきた。
 少女は腰まで伸びるウェーブがかった金髪をそよ風に揺らし、まるで春の日だまりのような微笑みをたたえていた。

少女「あら~」

男の子「……へへ」

 男の子に気づいて、少女は出入口の扉をそのままにして場所を空ける。
 対して男の子は、頬と口元をつり上げてやんちゃな瞳を輝かせる。
 そんな2人が交差したその瞬間――。

男の子「そりゃ――」

少女「はい~♪」

 男の子が振り上げようとした手に少女も自分の手を触れ合わせると、同時に彼のつま先に自分の足を横からコツンと当てた。
 すると男の子の身体が円を描いて縦に回転し、見ていた誰もがあっと言う間もなく木の床に背中を叩きつけた。
 その大きな音に、皆は目を瞑ったり頬や口を引き攣らせたりと、言葉を発する代わりに様々な反応を見せた。

 一方、唯一笑顔を崩さなかった少女。
 廊下に仰向けに転がった男の子を介抱するように脇にしゃがみ込むと、彼の手首を握ったまま、痛そうに顔をしかめるその鼻をもう片手で摘んだ。
 少年は瞼を震わせながらゆっくりと目を開けるが、眼前の白く細い指を寄り目で見て、次にその向こうにある少女の微笑みと目を合わせると……すぐに目を逸らし、観念したように全身の力を弛緩させた。

少女「うふふふ~。 ……ダメだよ?
   女の子のスカートの中は、好きな人にしか見せちゃダメって、ママが言っていたもの~」

男の子「……」



 ――卒業する少し前。
 その男の子がとある少女に「パンツ見せて!」と言ったそうだが、やんわりと断られたらしい。



*********************


~ あったかもしれない過去の話・その2 ~
「ジェイド少年の修行の日々」

 庭にて。

ヴィンス(師匠)「ほれ、足元の防御が甘い!」(木剣で足払い)

ジェイド(少年期)「うわああっ!?」(転倒)

ヴィン「俺の顔だけじゃなく、もっと全体を見ろ!」

ジェド「は、はいッ!」


 リビングにて。

セラ「はい、ここに座って。 おやつにしましょう♪(にこっ)」

ジェド「は、はい、ありがとうございます!(ドキッ)」

セフィ(幼年期)「お兄ちゃあ~ん♪」(後ろから腰めがけてタックル)

ジェド「おわっ!?」

セラ「あははははっ。 どんな時でも油断は禁物よ?」

ジェド「す、すいません……」

セフィ「うふふふふ~」(べったり)

 おかげで、大抵の不意打ちに対応できるようになりました?



*********************


~ あったかもしれない過去の話 ~
「出産前のとある日」

 ――しんしんと雪の降る寒い昼下がり、けれど暖かい部屋の中。
 見ていて心配になるほどの大きなお腹を抱え、ベッドから身体を起こした金髪の少女は、裏返したお盆の上で紙にペンを走らせています。
 すると控えめなノックが鳴り、外からまだ子供と言っても良さそうなメイドの少女が顔を覗かせます。
 ベッドの少女――セフィアは決して速くない、ですけど無駄のない自然な動きで、紙面を他の紙で隠しました。

セフィ「……」

マール「奥様、お手紙ですか?」

セフィ「ええ、ちょっとね~」

マール「普通の方より身重なのですから、あまり長い時間の無理はなさらないでくださいね」

セフィ「ええ、ほどほどにするわ~♪」

 盛り上がるお腹を優しく、優しくなでながら、セフィは優しく微笑みます。
 それを見たラリマールは、微笑み返すと静かに頭を下げ、ゆっくりと部屋を出て両手でドアを閉めました。

セフィ「……」


 落とした視線の先には――残される家族へと、見ることの叶わない子供達へ1人ずつ書かれた、何通もの手紙。
 結局それは誰にも読まれることなく、春の訪れと共に、ひっそりと消えていきました。



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